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助け合う海女さんの流儀 伊勢発の地域誌50号
三重県伊勢発の地域情報誌「NAGI 凪(なぎ)」2012年秋号(1日発行)が、鳥羽・志摩の海女を特集している。題して「海女の流儀」。海の生き物の命を尊び、助け合って共同体を大事にする姿を、現代の日本人が忘れてしまった生き方として紹介している。
春から取材を始めた坂美幸編集長(43)は言う。「身近だと思っていた海女さんの数が、国内で50年前の約8分の1に、県内では約4分の1に減ったことに驚いたのがきっかけです」
国内海女の半数が志摩半島に暮らすという貴重な存在なのに、その9割が50代以上と高齢化が進み、後継者が少ない現状も心配になった。そして、取材を進めるうちに、持続可能な未来につながる女性らしい漁だと感じた、という。
特集で生き様を追ったのは、70歳を過ぎても現役の志摩市志摩町の西井正子さん、三世代で伝統を受け継ぐ鳥羽市相差町の中川一家、韓国済州島から渡ってきた志摩市志摩町の金美珍さん。ミキモト真珠島の観光海女、海女に魅せられた芸術家らも取り上げた。
「リアス式海岸に隔てられ自分たちの集落しか知らない海女さんたちは、控えめで積極的に出て行かなかった。外からの視点が入ることで素晴らしさが広まったり、魅力に気づいたりすることもあるのでは」。坂さんはそう感じ、「伊勢志摩にはなくてはならない文化。多くの人に知ってもらいたい」と話している。
伊勢市の月兎舎(げっとしゃ)が2000年6月創刊し、年4回発行する季刊誌で今回が50号の節目となる。県内の主な書店などで販売している。(中村尚徳)
2012年09月09日